素晴らしいレコードジャケットの世界 Guest:DJ MURO[第1回]

■Sure Shot Structures × DJ MURO “Q from A”スペシャルトーク 1/3

「SSSボックス」のコンセプト「音楽をより豊かに楽しむ=聴覚だけでなく視覚からも音楽を楽しむ」を元にDJの皆さんやアナログレコード愛好家の方々をゲストにお招きし、お気に入りのレコードと、「SSSボックス」にまつわるトークを対談形式で展開する企画。

最初のトークゲストはナント!ナント!KING OF DIGGIN’ ことDJ MUROさんをお呼びしました。根っからのレコ好きなMUROさんのレコードに対する熱量を改めて感じつつ、過去〜現在のベリー・スペシャルな話題が飛び出しました。これは超貴重、ウルトラレアなインタビュー!!MUROさんとのQ from A。是非ゆっくりとお楽しみください!(全3回の予定です)

「SSSボックス」の使い心地について


-MUROさんには既に「SSSボックス」をお使い頂いておりますが、使い心地はいかがでしょうか?


MURO : ばっちり使わせてもらってます。とてもしっかりした作りですし、やっぱり天板があってテーブルになるのが素晴らしく、本当に心地いいですね。ラジオの仕事は毎週やってるんですけど棚から出して、足元に置いて、割と占領されてきちゃうっていうケースが多かったんですけど、このボックスに入れることによってそれがなくなりましたね。なんと。 

PoLoGod. : 乱雑に足元にレコードが置いてあるのがまたいいみたいな時期もありましたが今となってはすっきりしてた方が気持ちがいいですね 笑


Kuma : 購入いただいた方にお話を伺った際にも足元に置いていたレコードを箱に収納できて掃除が楽になったと聞きました。キャスターの調子はいかがですか?


MURO : いやとてもいいですよ!事務所はフローリングですがレコード収納した状態でも何のストレスもなく、心地よく使わせてもらってます。


PoLoGod. : フローリングだとだいぶ転がりが良さそうですね。うちは絨毯ですが思ってたよりもだいぶ転がりが良いです。


Kuma : そこは、ストレス無く使っていただけるように部品選定にもこだわっています!


MURO : あとは何て言うんだろう、飲み物一つにしても灰皿にしても置き場所にちょっと困るじゃないですかターンテーブルの台の端に大きい洗濯ばさみみたいなデザインのコップ受けを使ってたんですけど、今はこっちを使ってますね。本当に活用させてもらってます。

PoLoGod. : 実際にレコードジャケットをディスプレイしていただいていますか?

MURO : そうですね。もちろんレコードを入れてます。そうそう最近飾ってるディスプレイしたレコードを持ってきたんですけど、最近はサイン入りのジャケットなど見直してますね。


■MUROさんがSSS BOXに飾っているサイン入りレコードについて 


PoLoGod. : サイン入り!凄いのが飛び出しそうですね(笑) 早速ですがご紹介頂いてよろしいでしょうか?


MURO : はい。今だとこの「WILD STYLEのサントラ」ですね。RECOGNIZEからワイルドスタイルの12inchジャケのTシャツが出たのもあってまずはこれですね。

PoLoGod. : やばい!これはすごい!!


Kuma : うわー!!


PoLoGod. : これはCharlie Ahearnのサイン入り

 

MURO : そうそう、こっちはZOROのサインですね。何枚も持ってきちゃいましたけどやっぱりZOROとはEast River Park作ったりもしたんで全部紹介したいな〜(笑)


PoLoGod. : 5枚ほどとお伝えしましたが、5枚に限らずでもちろん大丈夫です(笑)


MURO : やはりEast River Parkがあったりとか、LEEにはスタジャン着て登場してもらったりとか、そういう思い出もあるんで。

PoLoGod. : そうですよね〜 うわ!しかもこのWILD STYLEはプロモ盤じゃないですか!


MURO : そうなんですよね〜(笑)  関連で言えばこのFUTURAですかね〜 こっちもFUTURAですけど今後は穴あきの12inchジャケもトライしていきたいですね。

PoLoGod. : MUROさんと以前にお話したこともあるんですが、デザインされた12inchジャケットも結構見逃せない!っていう話をしたことがあって、穴あきスリーブならではのデザインになってる辺りが面白いなと思いますね。


MURO :前にこのデザインでTシャツを作ろうとして失敗した時もあったな〜 (笑)



PoLoGod. : 確かにTシャツに起こすのは難しいですよね。真ん中が空いてしまうあたりが。


MURO : 次は「KID CAPRI/JOKE’S ON YOU JACK」ですね。91年に宇治田みのるさんがEROSっていう六本木の箱の立ち上げでカプリを呼んだ際にサインしてもらったものもあったんですが、中々出てこなくて(笑) これは2008年にマスターピースのパーティーの来日時にもらったサインですね。箱から飛び出してくるカプリってのがまたいいな〜っていう。

Kuma : 曲も最高ですが、アートワークをよく見るとカプリが箱から飛び出してるデザインになってるんですね〜 。あまり意識してなかった、、


PoLoGod. : 確かにはじめて意識したかも(笑) あっ、箱繋がりでもあると!やっぱりMUROさん凄いわ〜 レコードじゃんけん慣れ凄いです(笑)


MURO : いやいや〜


Kuma :サイン入りのレコードを箱に飾るっていうのもとても良いですね。


PoLoGod. : しかし初めっから凄いサインコレクションですね。この辺のアーティストのサインは中々もらえるものでもないですがMUROさんは共演した方にはよくサインをもらう方ですか?


MURO : そうですね〜 好きなアーティストからは結構もらってましたね〜。これは「Gang StarrJUST TO GET A REP」。GURUのサインなんですがこんなに長いサインを書くことはそんなないみたいなんですよ。なんで書いてくれたかってというと、KRUSH POSSE時代にGang Starの前座でヴァージンメガストアでやってる時に、とあるインストを使ってたらプリモ(DJ PREMIER)が「なんでお前それ持ってるんだ?!!」みたいになって、、、

PoLoGod. :  なんのレコードだったんですか?


MURO : その当時に丁度リリースされてたサイモン・ハリスのレーベルから出てたWILD STYLEのインスト集だったんだけど、UK盤だったのでプリモは知らなかったんですよ。

「じゃあ買ってきてやるよ!」って六本木のウィナーズまで買いに行って、2000円位だし買ってきてあげたんですよね。


PoLoGod. : ミュージック・オブ・ライフってレーベルはUKのレーベルだからアメリカでは買えなかったんですね。


MURO : ですね〜 インスト盤のリイシューとしては多分一番早かったんじゃないかな。

当時はプロモで配られたオリジナルのインストを持ってる人が3人しかいないとかいう都市伝説があってBIG DADDY KANEは使ってるからMister Ceeは持ってるよね? みたいな話とか、MIles(DJ MILO)が持ってたんですよねWild Bunchの。


Kuma :ヘェ〜 凄い話ですね〜


MURO : なんかそんな話もありつつ、結構リイシューは今じゃ当たり前にされてるけど、あの時代はDown By Law(のインスト)までたどり着くにはなかなかの道のりだったんですね。


PoLoGod. : WILD STYLEのインストがきっかけでこのGURUとプリモのサインになったということなんですね〜 


MURO : そうです。Dream Warriorsとクラブチッタに初来日した時でしたね〜


PoLoGod. :  GURUのサインはもらいたくても、もう貰うことができないのでとても貴重ですね。


Kuma :またこの金色のペンがとても良いですよね。これは意図せず白黒のジャケに金色のペンだったのですか?これは偶然なんですか?すごくかっこいい。


MURO : これは渡しましたね〜 金のペン。


一同 : (笑)


■当時の来日アーティストのライブの印象

PoLoGod. : Gang Starrのライブはご覧になったんですよね?


MURO : はい。なったんですよね〜(笑) 全部アナログでやってたのがもう印象的でしたね。要するに声ネタのスクラッチとかもレコードなんですよ。、


PoLoGod. : Gang Starrの他にその当時に見たライブで印象に残ってるアーティストはいますか?


MURO : やっぱOrganized Konfusionかな〜 当時Yellowで見たOrganized Konfusionが一番凄い気がしますね〜

 

PoLoGod./Kuma : へぇぇぇぇ〜!


MURO : 彼らはアクションとかも結構あるじゃないですか?なんかあの2人(Prince PoとPharoahe Monch)はライブ中に目でやりとりして、歌いながらも、よし下にしゃがむぞみたいなので下に沈んでいったりとか、なんかもういちいち凄すぎましたね。あの2人は。

PoLoGod./Kuma : へぇぇぇぇぇぇ〜!


MURO : リハのときからチキン食べたいとかモンチ(Pharoahe Monch)が言い出したのでケンタッキーフライドチキン買ってきたんだけど、結局足らなくてバケツでまた買ってきてそれを楽屋でむしゃむしゃと食べてたの思い出すな〜


Kuma :Organized Konfusionのライブは何年くらいですか?


MURO : 確か91年かな。まだ自分はニューヨークに行ってなくて、MASAO(Microphone Pagerのメンバー)だけは行ってたんですよ。MASAOだけはいい服を着てて、Pagerで前座やって91年とかだったねぇ〜 


PoLoGod. : ファーストアルバムリリース後ですね〜


Kuma :何かそのライブの情報って、情報としてきちんとまともに聞いたことがないですね〜


MURO : そうだよね〜 Organized KonfusionもよかったけどDilated Peoplesもすごい良かったですね〜 それもチッタで見た。すげえタイトだった。Babuがまとめてショーとして素晴らしかったですね〜


PoLoGod. : ちょっと貴重すぎる話ですね〜 しかしOrganized Konfusionってワードが今の時代にこんなに飛び出すってこともなかなか凄いことです(笑)


MURO : いやーホントだよね(笑) モンチですらそんな感じだよね〜


Kuma :僕もOrganized Konfusionがかなり大好きで、というのもレーベルのHollywood Basicがレーベルの方針だったりロゴだったりとにかく大好きでして

MURO : なるほどね〜 俺もやっぱり一番好きだったな〜 当時のPagerも結構そこだった気がするんですよね〜


 

■ユーミンのサイン付きレコードと衝撃の秘話


MURO : 今回のレコード選びは結構悩んだんですよね〜、はじめは料理ジャケだけ出してみてバーッと並べて料理も結構いろいろハマるんすけど、ラジオっぽいなぁと思ってやめました。改めて一番貴重で飾りたいレコードって何だろうと考えたときにやっぱりサインを頂いたレコードかなぁと思ったんですよね〜

PoLoGod. : 真剣に考えて頂いて光栄です!あ、HIPHOP以外のレコードもちらっと見えましたがご紹介頂けますか?

 

MURO : いや〜そうなんですよね〜 HIPHOP以外ですと50周年を迎えたこの方のこれとか〜

Kuma :うわ〜ユーミン!これは貴重なサインですね〜

MURO : MISSLIM/荒井由実これは雑誌のWARPで誰か対談したい人っていますか?って編集者に聴かれたので冗談でユーミンって言ったら本当に実現しちゃったんですよ。

Kuma :へえ〜!それがこの2007年のサインなんですか?


MURO : そうなんですよ。これは青山だったかな〜 お会いできたんですよ。サインを貰える事になったんですが、周りのスタッフさんも誰もペンを持ってなくて、、でも何故かこの時、自分がたまたまポスカの黒のシールドを持ってて、ユーミンから「ペンあります?」って言われて「あります、あります」って焦って開けて、ペンを振ったらピュッってインクがユーミンの服に飛んじゃって「おわぁ〜」って思ってそういう嫌なフェードアウトで終わってるんで、もしこのインタビューを見てたら仲直りしてください(笑)


Kuma :でもDiggin’ Yumingもラジオでやられてましたよね?(笑)

MURO :やってるんすけど、はい。。同じラジオ局でやってるんですけどあれ以来、まだ1回もお声掛けもなく会いもしないっていう(笑)

PoLoGod. : いや〜 これは凄いエピソードだ(笑) 未開封のペンに”シールド”って使うのも凄いと思いましたがユーミンのサイン秘話とにかく凄過ぎです(笑)

 (第2回に続く)

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1件のコメント

お疲れ様です!organized konfusionの話が印象的でした!レコードのタイトルクレジットもcomingがkomingになったりしてましたね!steressのシングルだと思うので97年で大分後ですが・・・

SAINEST

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