素晴らしいレコードジャケットの世界 Guest:DJ MURO[第3回]

■Sure Shot Structures × DJ MURO “Q from A”スペシャルトーク 3/3

「SSSボックス」のコンセプト「音楽をより豊かに楽しむ=聴覚だけでなく視覚からも音楽を楽しむ」を元にDJの皆さんやアナログレコード愛好家の方々をゲストにお招きし、お気に入りのレコードと、「SSSボックス」にまつわるトークを対談形式で展開する企画。

 

トークゲストにKING OF DIGGIN’ ことDJ MUROさんをお呼びし、前々回はサイン入りレコード5選と纏わるレアな話、前回はMIX TAPE「KING OF DIGGIN’」がいかにレコードの歴史を変えたかなど深堀したセッションになりましたが、今回は現場の最新スタイルに加え愛猫の話、インテリアの話などプレイベートにも接近。最後までウルトラレアーな〆のインタビュー第3回!!MUROさんとのQ from A最終章。是非ゆっくりとお楽しみください!


■現場主義、DJプレイについて

(画像;MUROさんのインスタグラムより)

 

Kuma :  現在もMUROさんはものすごい現場の数だと思うのですが、DJプレイは7インチが多い感じですか?


MURO : それが最近はそんなことないんですよね〜 ここ数年7インチのプレイが多かった分、今はLPが逆にすごい新鮮なんですよね。アルバムでじっくり聴いたり、12インチバージョンの贅沢さを味わい直したりするのが良いですね最近は。


PoLoGod. : DJの現場では7インチの分量は未だに多いとは思うんですけど、市場的な価値とはまた別の話にはなりますが、12インチの鳴りとかVersionの収録数や盤の安定感とか、そういう意味でもやっぱ12インチは最強レベルですよね。見直す時期は今かなって思ってます。


MURO : そうだよね〜 そう思う。


PoLoGod. : 1LPも最近は改良されて音圧が結構高かったりして普通にプレイし易くなっていますし、90年代のWu-Tang Clanの1stとかBeatnutsの1stCommon Senseの1st2ndとかみたいにやたら音圧の小さい1LPは存在しなくなってきますね(笑)


MURO : 最後の方の曲がかかけれないみたいな(笑)


PoLoGod. : DJプレイの為に買ってるレコードは最近ですと大体どういう感じですか?


MURO : 新譜は相変わらず買ってますね〜 その中でも特にR&Bはちゃんと耳を通す様にはしていて、今抱えてるプロデュース案件でも新譜のR&Bをアーティストにも聴かせたりして共有してますね。


PoLoGod. : きっちりとR&Bの最先端を追ってるのは流石です!本当に良いラインを見極めていらっしゃるので、それがプロデュース作品に活かされるのはすごい楽しみです。


■CAPTAIN VINYLは来年で10周年

(画像;MUROさんのインスタグラムより)

 

Kuma : MUROさんは今年でDJ活動何年になるんですか?


MURO : 何年になるんだろう?(笑) 来年でCAPTAIN VINYLが10周年らしいんですよね。


PoLoGod. : えー!もうそんなに経つんですね!新たなDJの形をDJ NORIさんと共に提示されてからもう10年ですか〜 NORIさんとの出会いのきっかけはどんな感じだったんですか?


MURO : NORIさんがDJ’S CHOICEで働いていて、他にもMAKI + TAIKIがいて、そこに僕らがたむろしてる時があって、BOZO MEKOみたいなブートの12インチがあるじゃないですか?それを物凄い量を扱っててコンパイルされてたんですよ壁一面に。「このエディットは買っといた方が良いよ」ってNORIさんにレコメンしてもらって買い始めたのが出会いの始めだったりするんですよね。


PoLoGod. : そうだったんですね。良い時代だ(笑) 


MURO : NORIさんもKRUSHもそうだったんすけど、免許持ってなかったんで、僕は免許取り立てで車運転するのが楽しくてしょうがなかったんでそこから後楽園ホールのコンベンション行ったりとかして、そこでディスコに触れたりしてたんですよね〜


PoLoGod. : サムライジムニーで向かったんですね。


MURO : サムライでしたね〜(笑) 最近またジムニー熱が上がってきてるんですよね〜


PoLoGod. :現行型ですか?


MURO : そうそう。


PoLoGod. :リフトアップなんかしてインテリアもカスタムしたらもう最高ですよね!


MURO : 音も確認できて自分の箱じゃないですか〜 夢も広がりますよね〜(笑)



■リビング・インテリア


PoLoGod. : 空間の話になったので自宅についてのお話も聞きたいのですが、ご自宅は家族の方と過ごすスペースにリビングがあって、それとは別にレコード部屋があるんですか?


MURO : はい、そうですね。レコード部屋は別にありますね。


Kuma : レコード部屋に収まりきらないレコードは事務所とかに置かれてるのですか?


MURO : 今はもう自宅の廊下とか、リビングに振り分けて置いちゃってますね。ラジオは基本、週に1度の2週分録りなんですけど、イレギュラーで毎週だったりすると部屋の外に出てきちゃうんですよね〜


Kuma : そういう場面でコンパクトですが80枚程度納まるSSSボックスを是非活用していただけたら嬉しいですね〜


MURO : そう、だからすごい良いんですよね、ラジオも1時間だと何回分も入り切らないかもしれないんですけど、30分の幅で4回分だと本当にちょうど良いんですよね〜 フル活用させて貰ってます。

 

Kuma : ありがとうございます!レコード部屋の中の感じも今はDJの現場とラジオ用のレコードで溢れている感じですかね?


MURO : 僕の場合はそうですね。それぞれ違うレコードになるので、区分けするという意味でもSSSボックスを使って本当に気持ち良くできてますね仕事が。おかげさまで。


Kuma : いや〜 それは嬉しいですね〜 追加で必要であればいつでもおっしゃって下さい!


MURO : (笑) ありがとうございます。


PoLoGod. : リビングには特徴的なこだわりの家具があったりするのでしょうか?


MURO : そうですね〜 ラジオでプレイしたレコードをインスタグラムにアップして欲しいっていう話が出たので、リビングに、作ってもらった木製のレコード棚があるのでそこにレコードを飾って写真を撮ったりしてまして。妻も子供もリビングにレコードジャケットを飾るのは凄く好きみたいでリビングに置いといて欲しいって逆に言われてる棚なんですよね。

(画像;KING OF DIGGIN'のインスタグラムより)

 

PoLoGod. : なるほど。レコードをアート的に飾ってもらえたらリビングも映えますしね。家の中でもコーディネーターとして活躍されてるんですね(笑)

MURO : 今考えているのは娘にレコードジャケットサイズで絵を描いてもらって自分のカレンダーを作ろうかなと思ってたんです。毎月1枚描いてもらって。なんで娘が描いてくれたら写真載せますよ。SSSボックスのガラスに入れて(笑)


Kuma : それは凄い良いですね〜 自分の息子もそれをやってくれたら最高だろうなと思いました!


MURO : いや絶対に良いと思いますよ〜

 

 

■猫とSSSボックス


PoLoGod : 余談ですが3人の共通点として猫を飼っていますね。


Kuma : MUROさんからSSSボックスを選んで頂く際に猫と同じ色味の商品でとオーダーを頂いたのがとても印象的でした。


MURO : そうそう、猫とSSSボックスのマッチングが本当に素晴らしいんですよね。やっぱりレコードの作業してる時の猫の居場所っていうのはすごく重要なんです。

Kuma : 確かに!すごいそれわかります(笑) 何かそばにいてくれるのは嬉しいんだけど爪研がれたら困るとか。


MURO : 家の中でオスは2人なんですよ猫と僕(笑) 何か気持ちがわかるというか、お互い。


PoLoGod. : レコード作業してると近くに寄ってくるのはウチも同じです(笑) 子供と同じような行動ですがレコードを流してるとタンテの近くに来てはなぜか針を触ろうとするんですよ。やるなよ、やるなよってハラハラしながら対峙してます(笑)


一同 : (笑)


K : しかし猫とSSSボックスの相性が良いってのはなんだか嬉しいですね。


MURO : 色味も合うのと天板のガラスが冷たいじゃないすか〜 夏の暑い時期は必ず乗っかってくるんですよね。常に冷たいところを探してるのでこの天板が大好きみたいですね〜


K : 猫はエアコンが直接当たるのはすごい嫌がりますもんね。だから丁度良いのかもしれませんね〜


MURO : そうだね〜 キャスターで移動で猫が乗ったまま移動できちゃうし(笑) ちなみに猫ジャケにしてもあんま変わんなかったですね〜


PoLoGod. : 猫ジャケの上に寝てしまうと本当の猫ジャケになる(笑) 箱にスペースがあると隠れ家としてもいいだろうし、猫を飼ってる方には大変オススメですね(笑)


■レコードの視覚的な楽しみ方


Kuma : (笑) SSSボックスもKING OF DIGGIN’のラジオ同様に何らかの縛りでレコードジャケットを飾るっていうのも、この商品の着想の一つでもあるんです。夜景ひとつに注目してもなんかすごい面白いですよね。


MURO : レコード屋さんによってはあるじゃないすか、海だけのジャケットにしてたりとか、色分けしてたりとか。そういうお店も増えてきたなと思うんです。昔よりは。女の子のレコード好きが増えて、前回の2人の対談でも言ってましたけど”かわいい”とかの感覚に変わった時がきっかけなのかなぁと思ってました。女性が店員のレコード屋さんも増えて、昔の暗いイメージがなくなった気がしますね〜、


PoLoGod. : そうですよね〜 僕の中ではジャケットで縛るみたいな感覚って、90年代の中頃にMUROさんや、DEV LARGEさんが雑誌のFRONT、BLASTとかGROOVEでご紹介されてた縛りモノが祖としてあって、その後レコードカルチャーが時代と共に変わって視覚的な面で”かわいい”化されていった印象です。


MURO : 確かにそうかもね〜 雑誌のことは忘れてました。バイナル駅伝ぐらいまでは溯りますけど、亡くなった二木 崇さんを思い出しますね。あの頃はDEV LARGEといつもその辺の喫茶店で待ち合わせして、やっぱり毎回テーマがあって、テーマ=『いい顔の男3人組』とか、、、ハードル高いですよね(笑)

 

一同 : (笑)

 

MURO : いい顔じゃなきゃ駄目でしかも3人組ですからね〜(笑)その頃からやってたんでずっと縛られ過ぎてるのかもしれないですね(笑)


 (画像;MUROさんのインスタグラムより)

PoLoGod. : ハイレベルな遊びですよね(笑) 単純にレコードの楽しみ方として、音だけではなく、色々な角度から見たらレコードはより広がりを持つぞっていうとこですかね。


MURO : そうそうそう。やっぱりレコードの色んな楽しみ方をラジオでも伝えたいですね。ジャケットももちろん楽しみ方の一つ。


PoLoGod. : ありがとうございます。いや〜終始レアな話ばかりでした。かなり貴重なレコードとお話が聞けてとても有意義な時間でした。


Kuma : 本日は長いことありがとうございました!現在思案中の7インチ用などバリエーション展開のSSSボックスでもご意見頂けたら幸いです。実はこの度、本日打合せの会場を提供いただいているマンハッタンレコードさんともLEX BOXオリジナルロゴをあしらったSSSボックスを販売開始する運びになっていまして、是非今後MUROさんもオリジナルロゴやコラボレーションの展開など検討いただけたら嬉しいです!引き続きよろしくお願いします!


MURO : いいですね!是非です。ありがとうございました〜



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