「SSSボックス」のコンセプト「音楽をより豊かに楽しむ=聴覚だけでなく視覚からも音楽を楽しむ」を元にDJの皆さんやアナログレコード愛好家の方々をゲストにお招きし、お気に入りのレコードと、「SSSボックス」にまつわるトークを対談形式で展開する企画。
第2段のトークゲストには日本のヒップホップに留まらず、様々なシーンに深く携わってきたDJ、トラックメイカーであるDJ TSUTCHIEさんをお呼びしました。2002年にリリースされたソロアルバム「Thanks for Listening」の制作現場でもあったBS&T STUDIOにて贅沢な対談を決行。あの名グループの秘話や多作なソロ作品のお話などSSS ボックスと共に濃ゆいトークを展開。伝説のドラムマシーンが登場!? 是非楽しんでください。
-SNSに降りてきた最初のJ-HIPHOP LEGNEND
PoLoGod. : ツッチーさんは僕らからしてHIPHOPを通したDJの先輩ですね。まずはそれぞれの出会いをお話していきたいのですが、クマくんはファーストコンタクト覚えてますか?
Kuma : そうですね。今ってTwitterや他のSNSもそうですが、憧れの先輩やアーティストがTwitterの人として普通にいるじゃないですか?でも10年ぐらい前って、なかなかそんなことなくて。そんな中でも僕ら草DJのところへ最初に降りてきてくれた人がツッチーさんでしたね。
DJ TSUTCHIE : マジで?笑
PoLoGod. : 僕らみたいな野良DJなんかと絡んでくれる(笑)
Kuma : そうそう(笑)
DJ TSUTCHIE : ほら。クマくんってさ、ジョーくん(MC JOE)のバックDJやったりとかね。
Kuma :そうですね。MC JOEさんともTwitterを通じてやり取りを始めたのと同じぐらいの時期にツッチーさんともやり取りをさせてもらってましたね。今からさかのぼってちょうど10年前ですね。
PoLoGod. : やりとりを始めたきっかけは何ですか?
Kuma :きっかけは、今日ツッチーさんが着てるTシャツがそうなんですが、渋谷のBALLで開催していた猫好きのイベント”HABANEKO POSSE”のパーティーでしたよね。
http://habanekoposse.blogspot.com/2014/01/2014-22-2014.html
DJ TSUTCHIE : その時は俺もDJで、しかもそのコンピレーションにも1曲参加していてそれのリリースパーティーだったのかな。
Kuma :その時はさらにMC JOEさん、ナオヒロックさんもライブやっててこんなメンツがあり得るんだ。。!と思いました。
PoLoGod. : そのパーティーは猫派の方々を巻き込んでTwitter上で盛り上がっていたのをTLで見てたので犬派の僕も遊びに行きました(笑)
Kuma : ツッチーさんとのやり取りをさかのぼっていくと、ほとんど猫関係なんですよね(笑)
DJ TSUTCHIE : はいはいはい(笑)
Kuma : ただ、MPCやレコードの話もいいねしてくれたりも当然あって。とても印象に残っているのが、僕が、「CTIとかMUSEのジャケットを見ると何でも買いたくなっちゃうんだよな〜」みたいなボソッとしたツイートに対してツッチーさんが「わかるよ」みたいにリプくれたりしてましたね。その一件もあり、僕の中ではレコードコレクターの印象も強くあります。
PoLoGod. : なるほど〜僕らのTwitterが盛んだった頃ですね(笑)
Kuma : 横尾くんの、ツッチーさんとの出会いは?
PoLoGod. : 僕はそのもう少し前にツッチーさんにはお会いしてて、まだ代々木でお店をやってる時にミュージシャンでありアートクリエーターの江森さんとお付き合いがあって、江森さんのレーベル”Tone Twilight”の作品を店で扱っていたんですよ。その中に、ツッチーさんのタイトルがあったんですよね?
DJ TSUTCHIE : はい、はい あったね〜
PoLoGod. : その時に、えっ、あのツッチーさん?ってびっくりしました。 2007年に出した自分のミックスCDのアートワークを江森さんにやってもらったりとかしてすごい仲良くさせてもらってました。しょっちゅうツッチーさんの話が出てくるので勝手に身近に感じてました。
DJ TSUTCHIE : なつかしいね〜
PoLoGod. : そこから数年後、初めてお話したのがLEF!!!CREW!!!とThreepee Boysでツアーに行った時だったんですよ。名古屋、大阪経由して愛媛まで車で行くツアー。そこになんとツッチーさんまで同行するという奇跡が起きた訳ですよ(笑)
DJ TSUTCHIE : そうそう。あの頃は結構LEF!!!について行ってたからね〜
PoLoGod. : 僕とDONSTAが2列目の席に座って3列目にツッチーさんが座ってて、移動が長いのでたわいも無い話からここじゃ言えないような話も沢山されてた記憶があります。(笑) それが2013年みたいですね。
Kuma : なるほど〜 そっからは僕と横尾くんでツッチーさんのパーティーにDJで呼んでもらったりとかいろんな場面でお会いして仲よくさせて頂いてますね。LEF!!!CREW!!!とかステルス、あの辺とやり取りを始めたのはどういう経緯なんですか?、
DJ TSUTCHIE : 2008年ぐらいから柳田久美子のサポートでMPC叩いてたのね。それで柳田さんが横浜のドラゴンクラブにライブで呼ばれたので一緒に行って。念の為メンバー表とか、セットリストを事前に送ったら、現場では”ちょっと待てよ?何かツッチー来るらしいぞ!”みたいになってたらしくて(笑)
PoLoGod. : そりゃザワつきますよね(笑) LEF!!!のWSZ80くんのパーティRECLASH!!!ですかね?
DJ TSUTCHIE : そうそう、それがきっかけで繋がった感じだね。
ライブとはまた別にドラゴンクラブでイベントやってるときに遊びに行って、その時にDJ MAYAKUとか、みんなを紹介してもらった感じだったね。
PoLoGod. : そうか、そうか、WSZ80くんが働いてたんだ。そのエピソードからも、確かにクマくんが言ったように最初に降りてきたレジェンドですね(笑)
DJ TSUTCHIE : マジか(笑)
Kuma : 僕もLEF!!!CREW!!!と横浜のパーティーで一緒になった時にWSZ80君がマイクで「この曲はツッチーさんにマスタリングしてもらったんだ。それだけでHIPHOPだろ?」みたいなことを言ってたの思い出しました(笑)
DJ TSUTCHIE : 言ってそー(笑)、それで言うとね、昔から自分の曲とかのミックスもやってはいたんだけど、2005年ぐらいにProTools一式。男の60回払いで買って、要はそういうちょっとエンジニア的なことも始めた時期なんだよね。初めはバンドのミックスをしたりしてて、そのうちLEF!!!と知り合って彼らからミックスCDを作るからマスタリングしてくれと頼まれて手伝ったんだよね。多分その辺ぐらいからがマスタリングの始まりで2011年くらいかな?ミックスはずっとやってたけどね。
Kuma : えっ、そうなんですか!
PoLoGod. : 意外です!もっと早くからやられている印象でした!
Kuma : マスタリングは独学で始めたんですか?
DJ TSUTCHIE : マスタリングもミックスもほぼ独学っていうか、ツボイ(Illicit Tsuboi)くんの背中をずっと見てきた男だからさ。
PoLoGod. & Kuma : なるほど、なるほど〜
ープロデューサーとしてのDJ TSUTCHIE
PoLoGod. : 改めてツッチーさんの作品ってどんなものがあるのか?というのを事前にリサーチしたんですけど、ビックリするくらいの量なんですよ。95〜6年からキャリアというか、リリースがされてるんですが、そこからサムライチャンプルーの時までが異様な制作量なんですよ。
DJ TSUTCHIE : (笑) その当時はリミックスブームみたいなのもあったからね。
PoLoGod. : そうなんですよ!リミックス盤といわれるCDにはツッチーさんがほぼ参加しているみたいな。。しかもサムライチャンプルーの頃の作品量が凄いんですよ。正直、FAT JON、NUJABESやFORCE OF NATUREも参加しているコンピアルバムぐらいしか出してないと思ってたんですよ。
DJ TSUTCHIE : うん、実は4タイトルある(笑)
PoLoGod. : しかもツッチーさん丸々のアルバムもあるしで凄いびっくりしました。
Kuma : えっ、それって盤でも出てるんですか?
PoLoGod. : そう、それが最近レコードで再発されたんですよ。
DJ TSUTCHIE : で、タイミングよくここにあるのがその再発タイトル。(笑)
PoLoGod. : わぁ〜きましたね〜 紆余曲折あってようやく再発された作品群ですね。
Kuma : これはいつのリリース作品ですか?
DJ TSUTCHIE : このCDが出たのは2004年かな。
Kuma : えっ、これ、、18年前にリリースされてたのか〜
DJ TSUTCHIE : 当時はCDだけのリリースでこれは俺名義の「PLAYLIST」ってタイトルですね。
DJ TSUTCHIE : 2枚目のこれ「Masta」は2枚組で半分が俺で半分がFORCE OF NATURE。
Kuma : えっ、、、ツッチーさん本当にめちゃくちゃな曲数を作られてますね。
PoLoGod. : そう、、、驚愕でしょ? いわゆるメインの様に思われがちなNUJABESさんよりも提供曲が多いってことに要注目ですよ。
DJ TSUTCHIE : そう、何気に多い(笑)
-SAMURAI CHAMPLOOのサウンドトラック裏話
DJ TSUTCHIE : 要は関わってる人達の俺以外は皆さんガチでサンプリングベースの作品だったから、やっぱりオンエアするにあたって絞り込まれたっていうか、ある程度の量を作ったとはいえ、これはちょっとっていうのが削られたっていう話は聞いたことがあって、その代わりにオンエア中、放送中に「ここでこういうのを使いたいんですけど作ってもらえますか?」ってお願いされて作ったのもあったね。
PoLoGod. : ツッチーさんのこの頃のトラックは楽器だけで完結していたってことですか?
DJ TSUTCHIE : サンプルと生演奏、生演奏をサンプリングとかをもうやってた。何曲ぐらい作ったんだろう?うろ覚えだけど約60トラックぐらい作って、バージョン違いのやつも含めて、ドラムだけのものとかをいっぱい作って納品したら渡辺 信一郎さんから全部使ったよって言われて(笑)
Kuma : 60トラックって相当な作業じゃないんですか?
DJ TSUTCHIE : 放送が始まる1年ぐらい前とかに打ち合わせをして大体こんな感じのが欲しいですっていうざっくりとしたリクエストはもらった上でじゃあ作ろうって作ってたらできちゃったみたいな(笑)
Kuma : ツッチーさんのファーストアルバム「Thanks For Listening」は2002年ですから立て続けに凄い仕事量ですね。。
DJ TSUTCHIE : そうだね。ちなみに2002年からこのスタジオにお世話になってて、それこそファーストアルバムもここで録ってるからね。
PoLoGod. : そもそもツッチーさんのキャリア初期の96年ぐらいに戻ると最初のリリース作品”GET A POINT”からSHAKKAZOMBIEのトラックだったり、他のリミックスワークだったりとか、そういうのもやられてたじゃないすか? 多くの曲を作っていたっていうのを改めて感じて、もうライフワークだったんだろうな〜と想像してました(笑)
DJ TSUTCHIE : (笑) 作りはしてた。そもそも”GET A POINT”を、COWBOY BE-BOPの総集編「よせあつめブルース」っていうのに使ってもらったのがきっかけでサムライチャンプルーへ流れてるからね。
Kuma : えっ、、それは知らなかったです。凄い話ですね。。
DJ TSUTCHIE : 要はCOWBOY BE-BOPとサムライチャンプルーの監督が渡辺信一郎さんだからなんだけど、最初にお話を頂いたのは、Shakkazombieの「空を取り戻した日」が使いたいっていうことで喜んで!って。そっからその流れで、”GET A POINT”も出てたから。そこからも使わせてもらっていいですか?って感じ。
※久しぶりに針を落としましたがうっとりするビート群”GET A POINT”。センターラベルを見るだけでぞくっとする超クラシックブレイクビーツ集↓↓↓
DJ TSUTCHIE : そういえば、同じぐらいのタイミングで同じサンプル使ってるラッパーいたよね?
PoLoGod. : LACE DA BOOMですかね。リリース年も同じですね(笑)
Kuma : そのままインストを使ってるんじゃないかってくらい同じような使い方の曲ですよね。
DJ TSUTCHIE : そうそう。同じ45回転で作ってるしね。
-非サンプリングのビートメイカーへの転機
Kuma : 先ほどSAMURAI CHAMPLOOの話にもありましたが、ツッチーさんの初期作品から時を経るにつれサンプリングという手法からの距離感の変化も興味深く感じています。転機というか、きっかけは何だったんですか?
DJ TSUTCHIE : サンプリングをしなくなった転機は2000年位で、要はSHAWN J PERIODってプロデューサーがいるんだけど、ある時期からサンプリングってある種、曲を盗むことだから、もうサンプリングはしないって言ってね。単純にASRのみでトラックを作ると。それに従ったわけじゃないんだけど、それわかるなっていうか、あえてこういうやり方もあるのかっていう中で、俺もやってみようかなって。それでサンプリングをしないやり方を始めたっていう感じ。
Kuma : なるほど〜 SHAWN J PERIOD繋がりで話すと先日ARTIFACTSのTAME1が亡くなったじゃないですか、、、それでARTIFACTSのセカンドアルバム「That's Them」を改めて聴いてたんですよ。SHAWN J PERIODがビートを沢山やってるじゃないすか? 通して聴いてると引っかかる曲は尽くSHAWN J PERIODのトラックで、めちゃくちゃかっこいいなと思って、そこでふと思ったのは音色とかツッチーさんに近いなぁと思って聴いてました(笑) 例えば、ツッチーさんのソロやYOU THE ROCKさんとの曲のスネアの出し方が似てるというか、何か質感がすごい近いなんて思いながら聴いちゃったんですよね。
PoLoGod. : 当時活躍していたプロデューサーの中でもそれを実行してるのはツッチーさんが早い印象がありますね。
DJ TSUTCHIE : う〜ん、でも2000年代に入るとさ、やっぱトライトン出てきてるから弾きの美学みたいなのは出てきてるよね。NEPTUNESやSWIZZ BEATSもそうだし。
PoLoGod. : そうですね。サンプリングでもKANYE WESTみたいにASR-10の鍵盤でサンプル引いちゃうような感じの使い方やNERDみたいにトライトン使いが流行してましたね。あくまでもヒップホップ的な鍵盤の使い方。そう考えるとツッチーさん凄いです(笑)
DJ TSUTCHIE : (笑)
PoLoGod. : もはや怖い(笑) 色々とツッチーさんの作品を調べてて90年代〜00年代の進化に乗りつつも第一線で活躍してた人は本当に日本ではそうそう居ないんですよ。実はツッチーさん最強なんじゃないかとマジで思い始めちゃってます(笑)
DJ TSUTCHIE : (爆笑)
PoLoGod. : 2000年代で活躍してきた理由ってそこだと思ってて、もちろんその時期からキャリアがスタートした人はいると思うんですけど、90年代から切り替わって2000年代のサウンドでも様々なプロデュースワークができたトラックメイカーはツッチーさんが代表的な一人だなと思うわけです。
DJ TSUTCHIE : なるほどね(笑)
PoLoGod. : 2000年代に入るとどちらかと言えばメジャー寄りのサウンドっていうかその頃のSHAKKAZOMBIEもそうだしNITRO MICROPHONE UNDERGROUND 周りのプロデュースワークもそうだし、2000年代のフィーリングにハマってましたね。
DJ TSUTCHIE : なるほどね〜 でもトライトンは買わなかったしね、MOTIFも買わなかった。やっぱみんなが使ってると捻くれるっていうかね。逆にASR Xは買ったけどね。SHAWN Jが鍵盤のASRを使ってたからね。
Kuma : サンプリング手法との距離感でいうと、逆に、2002年にリリースされたSHAKKAZOMBIEの3rdアルバム「GOODFELLAZ」に収録の「IT’S OKAY」はしばたはつみさんの「南十字星を撃て」の一節(3:15辺り)をまんまサンプリングしてるじゃないですか?あれはクリアランスを取ったって事ですか?
DJ TSUTCHIE : うん、あれはクリアランスをとりました。大野雄二大先生のところに直接ご挨拶しに行ってね。使わせてくださいって。「いいけど綺麗に使ってね」って(笑)
Kuma :「GOODFELLAS」の発表された2002年って、JAY-Zの「The Blueprint」が出た翌年でもあって、「GIRLS GIRLS GIRLS」のTOM BROCKの使い方がすごくに似てるというか、楽曲の甘いところを含めて、奇をてらわずにそのまま使ってもかっこいいからいいでしょ?みたいな何かそういう着想がすごい似てるなと思って。
DJ TSUTCHIE : うん、そうだね〜
Kuma : SHAKKAZOMBIEの皆さんで最近聞いてるのは何?みたいな。レコーディングの前にみんなで最近聞いてるのを持ち寄って、そういう雑談からいろいろアイディアが生まれるみたいなってツッチーさん前に言われたじゃないですか?そういう話の中にJUST BLAZEワークもあったのかなと思ってました。
DJ TSUTCHIE : 要は「GOODFELLAS」作った時って、ドラムがASRになったりとかでサンプラーにかける負担が減ったのもあって、MPC2000XLでステレオサンプリングって前まではしたことなかったけどステレオサンプリングしてみようかってなって、あのアルバムからは結構ネタをステレオで流してたりとかしたね。
Kuma : だから音はクリアというか厚みがある感じですよね。
DJ TSUTCHIE : 多分あのネタ使ったのも作ってる途中の流れとかでこういうのを作りたいよねっていう話をしたんだと思うのね。オオスミくんとツボイ君のリンキースタジオでいろいろ聴いてる中にJAY-Zの「GIRLS GIRLS GIRLS」とかがあったと思う。
Kuma : そうですよね。あのしばたはつみの曲のあのフレーズは結構一瞬じゃないですか?何か壮大な曲で(笑)フレーズが出るとこの一瞬を逃さないっていうのが、サンプリング美学だなと思って聴いてました。
DJ TSUTCHIE : 基本はね、いかにわからなくサンプリングするかっていうのは昔からあったし、使ってもわからなかったって言われる様にしようっていうかね。なんとなく頭の中で気にはしてたね。
-機材収納としてのSSS BOX
PoLoGod. : サンプリングとの距離感と美学、大変勉強になります! 機材の話も出たので機材の話題にも触れていきたいのですが、SSS BOXを機材入れとしても使用されているとお聞きしました。実際にどの様な使い方でしょうか?
DJ TSUTCHIE : はい。今日は直接箱に2大巨頭を入れてまして。
PoLoGod. :いやぁ〜 これはちょっとやばいですね〜 ROLAND TR-808と909!!! これは興奮を隠せない!!
Kuma : (笑) TR-808のクラップ欲しいなって時に引っ張り出してくるみたいな、本当そういう使い方なんですか?
DJ TSUTCHIE : もはや普通にループで鳴らしてサンプリングして使うとか。一応パラアウトもできるからね。
PoLoGod. : いやぁ〜とんでもないです。。拝むレベルです。僕はTR-808をHARD OFFとか楽器屋さんとかで見かけたら毎回一礼しています。
DJ TSUTCHIE : マジで? 素晴らしい(笑)
PoLoGod. : 7万円位の時代に買っときゃよかったなって本当に後悔してます。もう十倍くらいですからね。。
DJ TSUTCHIE : 前に渋谷の楽器屋でみた時、ガラスケースの中で53万とかでさ〜 震えたもんね。こんなことになってんの〜って(笑)
PoLoGod. : これらはどういう経緯で手に入れたんですか?
DJ TSUTCHIE : TR-909はヤフオクで、TR-808に関してはスタジオにあったやつと、ジャンク品で3個を1つの完動品にしたの。
PoLoGod. : 凄い!もう空のやつでも欲しい!!
Kuma : (笑) SP-1200も複数台あるんでしたっけ?
DJ TSUTCHIE : SPは1台しかない。今年(2022)のフジロックでさ、PUNPEEくんがライブでツボイくんのSPを鳴らしてたりとかあったよね。
PoLoGod. : あのライブは面白かったですね〜 しかし改めてSSS BOXに凄いものが入ってますよ。。
DJ TSUTCHIE : ねっ、改めて考えたら凄いね(笑)
Kuma : 100万相当の機材が。。レコード40キロでもスムーズに動くように設計されているのでこういう重い機材を入れてまとめて運んでいただくような用途でも使って頂けるのは嬉しいですね。
DJ TSUTCHIE : はいはい。ここから先はDIYなんだけど、それこそ仕切り板を中に挟んであげると綺麗に入るよね。スペースが無いのにこうやって物だけ増えるっていう人にはオススメかな。
PoLoGod. : 申し訳ないけど機材が凄すぎてSSS BOXには目がいかなくなってます(笑) 後で抱っこして写真撮っていいですか(笑)
DJ TSUTCHIE : いいよ(笑)
Kuma ; (笑)
-機材のオカルトあるある
PoLoGod. : TR-808の実機を見て思い出すのは以前コンピューマ、松永さんが言ってた事ですが、「TR-808は鉄で出来てるからいい音が出るんですよ」っていう意見を頂いたことがありました。これって本当ですかね?(笑)
DJ TSUTCHIE : それは本当かも知れないよ。
PoLoGod. : 確かにTR-808の後に出てくるプラスチック製のTR-707とか505がどんどんしょぼくなっておもちゃっぽい音になってる気がします。
DJ TSUTCHIE : うん。俺の知り合いの人がラックマウントのサンプラーに鉛を入れて、ちょっと重くして音が変わったって言ってた。
Kuma : なるほど。結構やったり言ったもん勝ちのような気もしますが(笑)
DJ TSUTCHIE : そうそう(笑) 実際に比べて聴いてないからね。
PoLoGod. : 何らかの重い金属を機材に入れると良いぞと(笑)
DJ TSUTCHIE : でも俺のオカルトあるあるもあって、ケース入りの3.5インチのハードディスクあるでしょ?中の音源を再生してる時に手で押さえると音が良くなるんだよね。
Kuma : え〜本当ですか?(笑)
DJ TSUTCHIE : 超オカルトなんだけど、これはスタジオでやって実感した(笑) 流石にずっとやってる訳にはいかないからやらないけど、レコードもスタビライザーあるじゃん? 安定感みたいなのがあるんじゃないのかな?。
PoLoGod. : (笑) このインタビューはブログで公開されますが、これに対する反論とか正論は受け付けませんので予めご了承ください(笑)
DJ TSUTCHIE : (笑) むしろ何かそういうオカルトあるあるがあったら教えてください。都市伝説っぽいのだけで(笑)
一同 : (笑)
--次回に続く--
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※【お知らせ】
・記事内、しばたはつみさんやTOM BROCKのレコードと一緒に映っている、スタンダード機種「SSS-500」ですが、木材の確保が難しく欠品しておりましたが、2月下旬より再受注開始予定です。今回も少量の在庫になりそうですが、是非ご検討ください。しっかりと作り込んでおります!
2023年2月26日㈪~販売再開いたしました。今回も数量限定での入荷となります。是非お早めにご検討ください。