「SSSボックス」のコンセプト「音楽をより豊かに楽しむ=聴覚だけでなく視覚からも音楽を楽しむ」を元にDJの皆さんやアナログレコード愛好家の方々をゲストにお招きし、お気に入りのレコードと、「SSSボックス」にまつわるトークを対談形式で展開する企画。
第2段のトークゲストには日本のヒップホップに留まらず、様々なシーンに深く携わってきたDJ、トラックメイカーであるDJ TSUTCHIEさんをお呼びしました。2002年にリリースされ昨年発売20周年となったソロアルバム「Thanks for Listening」の制作現場でもあったBS&T STUDIOにて贅沢な対談を決行。
前編では過去作品の制作にまつわる話が飛び出しましたが、後編では2022年に制作に携わったタイトルや思入れのあるレコード、さらには今後の展望まで深く語って頂きました。是非お楽しみください。
-2022年に関わった制作タイトル
PoLoGod. : SSSボックスを機材などの収納に使っていただいているというお話をいただきましたが、ディスプレイするレコードも色々と選んで頂いているようですので、是非ご紹介お願いします。
DJ TSUTCHIE : 2022年頑張りましたって感じで関わった作品を紹介しとこうかなと。マスタリングで制作に関わった2022年リリース作品を持ってきました。まずはオオスミくんの『BIG-O DA ULTIMATE』です。
Kuma : これは本当にそうそうたるメンツが参加してますけど、この企画の発起人は誰になるのでしょうか?
DJ TSUTCHIE : 最初にやろうって思ってくれたのは、TOEってバンドのギタリストの山ちゃん(山嵜廣和)がヒデボウ(HIDE-BOWIE)に声かけてっていうか、追悼盤を作りましょうみたいな話になったところから始まってるのね。
Kuma : そこからの動きがとても早かった印象です。
DJ TSUTCHIE : う〜ん、2021年の3月ぐらいから動き出してはいるんだけど、本当は5月末がオオスミくんの誕生日だからそこに間に合わせたいっていう話でやってたんだけど、メンツの数も多いからスケジュールの調整で時間かかっちゃって、結局オオスミくんの誕生日に出せたのはDJ WATARAIくんのリミックス1曲(空を取り戻した日 (DJ WATARAI REMIX) Feat. IGNITION MAN, JON-E)で、6月中に何曲かっていう感じで1曲ずつ出して、7月7日、さんピンCAMPやった日に全部配信で出したんだよね。
Kuma : このモノクロのオオスミさんの写真はいつのものなんですか?
DJ TSUTCHIE : これはね、オオスミくんのソロアルバム(Control (The Spiritual Matters))出した時の写真でCHERRY CHILL WILLだね。
Kuma : とてもかっこいいですね。
PoLoGod. : 自分もオオスミさんが亡くなったこの時期はちょうどWAVEでお仕事でご一緒させてもらってたんで、身近に感じてたのもあってとても驚きました。。しかし追悼盤がすごい形で出ましたね。
Kuma : うん。内容もすごい素晴らしかったし、皆さん本当に気合の入ったリミックスだったと思います。
PoLoGod. : そうですね。これは配信もあるんで是非聴いてみてください。
次のこちらもモノクロのジャケのレコードになりますけども、これは出会いのきっかけはあるのでしょうか?
DJ TSUTCHIE : これはね、20歳前かな?俺の友達にバンド関係の人が多いから、同じ専門学校の中でバンドやってた友達の先輩のバンドがあって、静岡のハードコアバンドで当時ボーカルやってたのが森川くん。その森川くんが今やってるバンド「AND MORE」のアルバム『proof of existence』です。
PoLoGod. : このアートワークはだいぶ凝ってますね。これは自主でリリースされてるレコードですか?
DJ TSUTCHIE : そうそう。「AND MORE」に関しては7インチとかも含めて音源、マスタリングに関しては全て任されてて、もう2、3年は関わってる。これは普通のお店では売ってないんだよね。会場で売ってたりとか。すごく限定的なお店で売ってるらしい。
PoLoGod. : レコード屋さんで見たことないですね。
Kuma : 内容はハードコアですよね?
DJ TSUTCHIE : そう。ハードコア。
Kuma : 前々からツッチーさんに聞いてみたかったことなんですけど、いろんなジャンルのミックスとマスタリングやられるじゃないですか?その音像的な基準というか、ジャンル毎のアウトプットの基準というか対峙の仕方みたいなものはあるのでしょうか?
DJ TSUTCHIE : 多分ツボイ(Illicit Tsuboi)くんの背中を見すぎて毒盛られすぎているのね。例えば、自分らの作品でミキサーはツボイくん以外にどこどこのスタジオで誰々さんがやりますってなった時に他のエンジニアでも納得できるとはいえ100%じゃないんすよ。やっぱツボイくんのとこ行って、ツボイくんとやるのがすごい楽しかったし、ツボイくんの出してくる音が楽しいから。
PoLoGod. : 120%ぐらいは普通に出してくれそうですよね(笑)
DJ TSUTCHIE : そうそう。やっぱり100%超えないとどうしても物足りないっていうかね。けど自分でやりたいっていうのもあったし、やっぱり自分でやった方がいいんじゃないかって思う部分もあって、やり始めたんだよね。
Kuma : なるほど〜 ツボイさんがヒップホップに限らず、様々な音源を仕上げてるのを見てきたからっていうのもあるんですね
DJ TSUTCHIE : あと、SHAKKAZOMBIEをやる前にDATのレコーダーを持ってて、友達のバンドの音源とったりとかをもうやってたからね。ちっちゃいミキサーだけど宅録的なことからカセットMTRで何かするみたいなことは高校生の時からやってた。
PoLoGod. : ハードコアだったりロック、もちろんヒップホップがツッチーさんのベースにあって、今では普通にJ-POPの音源とかそういうのもお仕事としてエンジニアリングをやられてたりするわけじゃないですか?ベース以外の部分はうまくやれるものなんですか?
DJ TSUTCHIE : あんま考えてなかったかも。おそらくこの人たちのフレーバーはこうだからこうした方がいいかな?とかは一切考えてなかったと思う。リミックスは基本アカペラだけだからね、素材的にもらうのは。その曲のオリジナルは聴くけど、とにかくオリジナルを超えようっていう気持ちしかなかったから。ぶっ壊す意味も含めて。
PoLoGod. : なるほど〜
DJ TSUTCHIE : 今聴くとちょっとびっくりするよ。改めて今SHAKKAZOMBIEの2nd(『Journey Of Foresight』)、3rd(The Goodfellaz)とか聴いてもさ、もう全然記憶にないんだけど、「なんかすごいことしてるぞ・・・」みたいな(笑)
PoLoGod. : 多忙な中で作ってたっていうのもあるんでしょうかね?
DJ TSUTCHIE : あんまり忙しいと思って作ったりはしてなくて、オファーをもらう、じゃあいついつまでって言われたら、はいっ!つって、結構ギリギリの締め切りタイミング前とかにリンキーでツボイくんにやってもらう感じを繰り返してたからね。その分滞在時間が長いんですよ。 リンキーディンクのWatusiさんに言われるからね〜 「一番長くいたんじゃね?」って。
PoLoGod. : なるほど。直接的な師事をされたわけじゃないけどツボイさんはそういった経緯を踏まえてエンジニアの師匠的な部分はあるんですかね?
DJ TSUTCHIE : 師匠的っていうか、とにかく何をどうやってるかを後ろからずっと見ていたっていうか。。
PoLoGod. : 元々興味はあるということなんですね?
DJ TSUTCHIE : そうそう、レコーディングとかミックスに限らずだけど、うちらがやってたときって、誰かがレコーディングって言うと、みんなそのスタジオに遊びに来たりとかして、なんならそのままガヤ入れるとかやってたからね。
Kuma : 当時そういうレコーディングが多かったっていうのはよく聞きますね(笑)
DJ TSUTCHIE : とにかく誰かがレコーディングしてると遊びに行って、もうジャンル関係なくっていう感じ。
Kuma : そうですよね。You The Rockさんの『The Soundtrack '96』のレコーディングの話もDev Largeさんがお話してましたよね。
DJ TSUTCHIE : Youちゃんが主役のレコーディングなのにみんないて周りが勝手に弁当頼むみたいなね(笑)
PoLoGod. : あの当時の空気感が作品にそのまま収録されてますよね(笑)
次は泰尊さんの『上荒磯泰祐 / TAISUKE KAMIARAISO』ですね。
DJ TSUTCHIE : 泰尊くんはそもそもMAHBIEくんが1曲プロデュースをしてて、そのPVをインスタのストーリーにあげてたのを見て、もう3年4年ぐらい前かな。コロナの前だから多分2018,9年ぐらいだと思うんだけどドローン使ってさ、すごく壮大なPVでトラックもかっこいいと思っていいねをしたら、MAHBIEくんがそのまま泰尊くんに「ツッチーさんがいいねをしてくれたぞ!!」みたいな話をしたらしく。。
Kuma : これもツッチーさんが降りてきた系の話ですね(笑)
DJ TSUCHIE : (笑) その後に泰尊くんからダイレクトメッセージが来て「関東でライブやるんで観に来てください」ってきたので横浜に観に行って、それでその時にSTERUSSのクライム6くんとかもいて一緒にいて、「何かやれたらいいね」って話してたのがきっかけになって、次のアルバムでトラック提供した流れだね。
PoLoGod. : これはマンハッタンレコードのスタッフで泰尊さんと同じ鹿児島出身のスタッフがいて、彼がレコードの企画を担当してた縁もあって人となりを聞いていたんですがかなり熱いですよね。
DJ TSUTCHIE : そうそう。しかもYANAGIDA RODEOっていう名前のDIYで内装カスタムしたキャンプカーを自分で車を運転して、鹿児島からこっちまで来たりとかするんだよ。
PoLoGod. : このレコードがマンハッタンレコードに届いた日に初めて聴きましたが、ツッチーさんがやってるってことも話には聞いてて、それもまあびっくりしたんですけど。メッセージ性が強く言葉を聴かせるラップに一番驚きました。
Kuma : ジャケもめちゃくちゃかっこいい。
PoLoGod. : これ今風に言うとオルタナティブ・カバーになっててCD版とは違うアートワークになってるというこだわりの強いアルバムですね。
- 影響を受けたレコード5選
PoLoGod. : SSSボックスの特長としてはUSEDのレコードを飾ってもいい雰囲気かと思いますが、その辺りのレコードも選盤いただいていますが、今回紹介頂くレコード、やはりDJらしい年季。これがまたいいですね〜
DJ TSUTCHIE : まずはこちら。これは柳田久美子さん「スロウダンス」のアートワークの元ネタですね。
PoLoGod. : おおっ!そうでしたね!こちらは『MOVEMENT 98/JOY AND HEARTBREAK』。 UK SOULの名曲ですね〜
DJ TSUCHIE : ボロボロだよ(笑) これはよくDJでもかけたのでアナログ起こしでデータ化したんだけどよくよくCD探してみたらCDシングルで出てたんだよね。
PoLoGod. : またジャケの雰囲気がいいですね。当時から持ってる感出てます(笑)
Kuma : UKのペラジャケもやっぱいいですね〜
DJ TSUTCHIE : うん。次はトライブ(A TRIBE CALLED QUEST)。トライブは『LOW END THEORY』かなって思いつつもこれ。要はこの「BONITA APPLEBUM」のREMIXでIsley Brothers『BETWEEN THE SHEETS』ネタていう、この使い方が衝撃だったなっていうのがあって、下手したらアイズレーよりこっちの方が先に入った人も多いんじゃないかな?
Kuma : 確かに。しかもこのジャケが本当いいですね。
(久々に元ネタのIsley Brothersの方も引っ張り出してみましたが、改めてこちらも良いジャケットだなぁと。(KUMA))↓↓↓
DJ TSUTCHIE : そうそう、トライブ繋がりだとCAN I KICK IT?のバンドカバーをしていたPOPGUNSってのが居て、90年代の最初の方だと思うんだけど。12inchもアルバムも出てて、いまいち実態もつかめないまま、でもとりあえず好きだからDJの時は流すっていうね。
PoLoGod. : なるほど〜 たまに耳にしたバンドカバーはこれだったのか〜
DJ TSUTCHIE : 次にIMPOSSIBLES。これは91、2年の作品でSLITSでのインディーポップのイベントで普通に踊ってた時で、インディーポップ少年であると同時にロック少年でもあったからね。友達のDJの子がそのイベントでよくかけてたりとかっていうので仲くんが働いていた渋谷ZESTで買ったと思うんだよね。一応オリジナルバージョンとリミックス入ってるんだけどその当時にしてはもう仕上がってる音だよね。
PoLoGod. : なるほど。インディーロックながらHIPHOPをうまく取り入れた名作ですね。
DJ TSUTCHIE : 次はMOONFLOWERSが『TIGHTEN UP』のカバーやってるんだけど、アートワークも含めいいよね。でも『TIGHTEN UP』の入りはYMOなんですけど。
PoLoGod. : ヘェ〜 オリジナルかと思いきや、YMOからなんですね〜
DJ TSUTCHIE : そう。「ジャパニーズジェントルマン、スタンドアップリーズ」から入ったんだけど、やっぱ『TIGHTEN UP』がすごく好きで。全部を網羅してるわけじゃないんだけど一応『TIGHTEN UP』と名の付くものはとりあえず一応コレクターじゃないけど集めてますね。中でもこれはバンドアレンジ的っていうか、いいカバーだと思った。
PoLoGod. : なるほど。『TIGHTEN UP』って元々ソウルというかファンクじゃないですか? だけどインディーロックだったりポップス、ジャズなどジャンルレスに愛されてるすごい曲ですよね。本当に偶然ですけど最近YMOの『TIGHTEN UP』の7インチを改めて見てて、YMOはなんで『TIGHTEN UP』をカバーしたんだろう?って考えてました(笑)
DJ TSUTCHIE : SLITSの店長だった山下さんが言ってたんだけど、「YMOはテクノって言われてるけど、あれはファンクバンドだ」って。山下さんなりの解釈でそう話してたことがあって、それを聞いてから、ちょっとやっぱ見方っていうか聴き方が変わったっていうのはあるかな。
(YMOのTIGHTEN UPも久々に引っ張り出してみましたが、贅沢な12inchロングバージョンがやはり最高です(KUMA))↓↓↓
PoLoGod. : 確かに電子音楽でファンクを演奏するような感じですかね。現にテクノと言われてるクラフトワークの「TRANCE EUROPE EXPRESS」もアフリカバンバーターにはファンクに聴こえたからこそカバーしたってこともありそうですし。同時期にテクノをやっていたYMOもファンクと言える部分は多いかもしれませんね。
DJ TSUTCHIE : そういう流れで、次はクラフトワークの名曲をカバーしたSENOR COCONUT Y SU CONJUNTOのアルバム『El Baile Alemán』。
PoLoGod. : これ最高ですよね!TRANCE EUROPE EXPRESSのクンビア・カバーがすごいです。この人の特殊な才能っていうか、こんなにまろやかにするのは凄すぎます
DJ TSUTCHIE : この後にもYMOのカバーアルバム「YELLOW FEVER!」ってのも出してて。やっぱり1回味しめてるからなのかちょっとクセ強くなってて(笑) これは使う場所とかいろいろ選ぶだろうなぁ〜みたいな。
PoLoGod. : 色々カバーしすぎてわけわかんない方向に行ってる感じは最高ですね(笑)
DJ TSUTCHIE : 最後のこれについてはなんでこのアートワークなんだろうっていうね(笑) 何かレコードを飾るときにBIZ MARKIEはとりあえず全部バエるよね。
PoLoGod. : 『LET ME TURN YOU ON』このジャケットは 確かに映えまくりですね。去年亡くなっちゃいましたね。。
Kuma : 信じられないですよね。。
DJ TSUTCHIE : ねぇ〜 前にニート東京でた時にBizのTシャツ着てたんですよ(笑)
PoLoGod. : やっぱりこれはよくプレイされましたか?
DJ TSUTCHIE : うん。これはよくプレイしましたね。やっぱりみんな踊ってくれるからね。
PoLoGod. : ツッチーさんは当時から新譜で買ったレコードをよく使う感じですか?
DJ TSUCHIE : この辺は多分全部リアルタイムですね。 後で中古で買い直してるものも意外と無い。これだってきっと新宿のシスコ、新宿アルタ店で買ったと思う。
PoLoGod. : 懐かしいですね〜
DJ TSUTCHIE : あの当時って枚数が出てるとはいえ週1か週2で全部網羅できちゃったからね新譜を。
PoLoGod. : ある意味いい時代です(笑) ここまで紹介して頂いたレコードを振り返るとSHAKKAZOMBIEなどのプロデュースをしてるツッチーさんとはまた違うプライベートな感じがしました。
DJ TSUTCHIE : そうだね。
PoLoGod. : やっぱインディーロックの流れからスタートしてるんだなってのがすごくよくわかりました。
Kuma : グラウンドビートを経由してるっていうのもなんかなんとなく腹落ちするというかね。
DJ TSUTCHIE : うん。そもそも俺が昔に思ってたのはNORMAN COOKになりたいっていう部分もあったからね。もちろんヒップポップをやるんだけど、それこそRUN-DMCとかがかっこいいとは思いつつ、でもNORMAN COOKみたいなのがかっこいいなっていうのを思ってて。それはBEATS INTERNATIONALの1stからだね。
(1stからのカットではないですが、シンプルなジャケットは勿論、マドンナの"crazy for you"のカバーがとにかく最高なbeats internationalの12inch(KUMA))↓↓↓
PoLoGod. : 80年代後半から90年代初頭にクラブミュージックとインディーシーンがちょっと近かったUKの音楽性を改めて考えるとすごいわかりますね。僕らみたいにいきなりM.O.P、MOBB DEEPとかWU-TANGとかBIG Lじゃなくて聴いてきた音楽の流れに違いを感じます。最初っから襟がやたら高いダウン着たい!みたいな感じじゃ無い(笑)
DJ TSUTCHIE : (笑) でも俺20歳ぐらいにRUN-DMCが着てるダウン欲しいなって思ったけどわざわざもうアメ横行ってねぇ(笑)
PoLoGod. : HIDE-BOWIEさんとかはゴリゴリのHIPHOP最先端だったじゃないですか?この話はよくするんですが渋谷のGAPで良く見かけましたし、オオスミさんもよくマンハッタンレコードの前ら辺で仲間と遊んでるのを見てましたから。当時は本当に憧れてました(笑)
DJ TSUTCHIE : そうそう、逆に俺遊んでるとこ、下北とかだったからね。またちょっと遊び場所が違うわけですね。遊ぶ人たちもやっぱバンド周りの人とかね。下手するとサブカルの人たちと遊んでた。
PoLoGod. : やっぱりツッチーさんが下北を通ってるっていうのは普通のヒップホップ人ではないというか並の音楽人ではないですね(笑)。最後に今後の活動や告知があればお願いします。
-現在の活動、今後の展望、新作アルバムのついて
DJ TSUTCHIE : 最近はポッドキャストで番組(do it, anyway!!!!!放送部 )をやってます。ゲストにトークと選曲してもらって。
あとは俺の1st ソロ・アルバム『THANKS FOR LISTENING』から、今年でちょうど20周年だから記念でニューアルバムを出そうと思ってたんだけどもうちょい先になるかな。20年後の自分がどんな作品を作るのかっていうのは楽しみにしててくださいって感じ。
(SDP+ロボ宙さんの楽曲の中でも最もDOPEな1曲の一つ「40's」、曽我部恵一さんとの名曲「カフェインの女王」、ECDさんとの「ダイアルQ-エスト」、DABOさんとの「?」、、、、全曲素晴らしい、緻密さと野心とアイデアと拘り、、、改めてとにかく名盤。かっこよすぎるジャケットもこのままで2LPで出していただきたい!!!(KUMA))↓↓↓
Kuma : うわ〜 それは楽しみです!
DJ TSUCHIE : ソロ作品に関しては締め切りがあるようでない状態だから。
気づけばipad立ち上げるみたいな(笑)
PoLoGod. : なるほど。現在はiPadで制作されてるんですよね。
DJ TSUTCHIE : 手軽だからね。昨日の朝方やった曲ちょっと気になるなぁってすぐiPad開いて、、、とかなんだかんだで音色一つに時間をかけちゃう。あとやっぱ良くないのは本当にいじり方を覚えちゃうと納得いくまでやっちゃうから(笑)
PoLoGod. : そうですよね〜 可能性の幅がすごい広いですからね。ますますニューアルバムが楽しみです。
Kuma : そのアルバムは今のツッチーさんがやられているインスト中心なのかそれとも歌、ラップ入りですか?
DJ TSUTCHIE : やっぱりプラスαで声っていう要素はどっかのタイミングで何か入れていきたいとは思いつつも、基本はやっぱりインストっていうか、単純にトラックメーカーってだけじゃなくプレイヤーっていうかね、アレンジとかも全部ひっくるめてQティップがレコーディングアーティストって言ってるみたいにやっぱ俺もそう言いたいなって思ってます。
Kuma : なるほど〜
DJ TSUTCHIE : そうそう。ちょっとしたトラックメイカーみたいなことじゃなくて、それをまた一つ超越した人になりたいなっていう感じです。
PoLoGod. : ツッチーさんのプロダクションが進化してるのは間違いないので本当に楽しみです!
PoLoGod.&Kuma : 本日は本当に濃いお話をありがとうございました!!
■ニューアルバムも楽しみすぎるDJ TSUTCHIEさんの最新音源はこちらをチェック
↓↓↓
■ツッチーさん主催の直近のイベントも要チェックです!
↓↓↓
「GOODWILL」
2023.03.21(TUE) @調布Cross
15:00~21:00 Door ¥2000
出演(AtoZ)
※【お知らせ】
・記事内、YMOの『TIGHTEN UP』のレコードやツッチーさんのCD「THANKS FOR LISTENING」と一緒に映っている、スタンダード機種「SSS-500」ですが、2023年2月26日㈪~販売再開しております。今回も数量限定での入荷となり、既に在庫も少なくなってきております。是非お早めにご検討ください。